呼吸を考える〜①ブレスをとるのは何のため?

今回は呼吸について考えてみます。
管楽器を演奏する方は誰でも呼吸については既にしっかりと意識を持っていると思います。テューバはとても大きく、息もたくさん使う楽器ですからなおさらでしょう。
この呼吸についても、アレクサンダー・テクニークのアイデアは役に立つかもしれません。
ほんの少しの
・意識の向け方の違い
或いは
・身体の使い方(身体の構造に対する理解)の違い
でもっと楽に自由に呼吸することが出来るかもしれません。
ぜひ呼吸の可能性を探求してみましょう(^_^)!

まずは、呼吸にまつわる意識の向け方、言い換えるとどのようなプランを持って呼吸に臨めるかを考えてみましょう。

管楽器奏者の方に多く見受けられるのが、エクササイズやトレーニングのように「とにかくたくさん吸おう!」とする、ちょっと乱暴かもしれない、殆ど習慣的になっているプラン。。。と言いつつ私もそうやって吸っていることが多いです。

もちろん、それが一概に間違いであるとは言い切れません。適切な場面、状況ではそうやって吸うべきでしょう。それに以前にも書いたように、正しいかどうかという問題ではなくて、まずは無意識の習慣になっている使い方に、少し意識のスペースを置いてあげることに意味があると思います。では、無意識に行っているかもしれない呼吸について、どんな意識の目を向けられるでしょうか?

アレクサンダー・テクニークのレッスンでしばしば言及される考え方の一つに「不要なことを止める」というものがあります。私達はどういうわけなのか、何かの問題を解決する時に新しい要素を付け足す方法を模索することが多いようです。しかし、アレクサンダーのレッスンの場面では新しい何かを付け足すのではなくて、単に今やっていることを止めることで状況が改善することがあります。ごくごく単純な言い方をすれば、足し算ではなくて引き算で問題を解決するのがアレクサンダー・テクニークはとても得意です。我々が「〜が足りない!」と考えがちな一方で、実は「やり過ぎ」ていることに気づくことが、このワークのレッスンではよく起こるのです。

管楽器のブレスを考える上でもこの視点はなかなか面白い考え方を提供してくれます。

さて、あたりまえのことを取り上げるようですが、管楽器奏者のブレスは何のために行うものでしょうか?

これはとても大切な問題ですから答えは一つではないはずですが、今の私が探求できるテーマとして今回は一つに絞り込ませてください。

悪しからずご容赦を。。(苦笑)

例によって長々と続く見込みなので、続きは次の記事でお知らせしたいと思います。管楽器のブレスの目的について、ぜひ色々考えてみてください!
次回に続きます〜


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