どんなコトバで練習しよう?

意図が観察の質を決定し、観察から起こる反応がやがて自分の「思考のパターン」を作っていくということを前回前々回から書いてきました。

否定的な意図を持って練習していると、「緊張しながら練習する」という習慣が心にも身体にも染み付いてしまうかもしれません。

一方で、建設的で自分に優しい意図を持って観察すれば、練習をより「気づき」が多い効率的なものに変えることができます。

では、自分の意図を変えるにはどこから働きかけたら良いのでしょう?

お薦めは「言葉」を変えてしまうことです。私達の思考はそもそも言語の積み重ねですから、これを変えることが自分の意図にも変化をもたらしてくれます。

出来るだけ具体的に、自分の言葉を見直してみましょう。例えば

・「音程を変えたい」と思う時は
「もう少し明るい(暗い)音色で吹いてみたらどうなるかな?」
と自分に問いかけながらもう一度音を出して聴いてみる。
(「音程が高すぎる(低すぎる)」という言葉を使わない)

・「タンギングを変えたい」と思う時は
「もう少し大きく(小さく)舌を使ってみたらどうなるかな?」
と自分に問いかけながらもう一度音を出して聴いてみる。
(「タンギングがキツすぎる(不明瞭すぎる)という言葉を使わない」)
等々。

コツはまず「否定語を使わない」ということです。私達の身体も思考も実はとても繊細ですから、「○すぎる!」という否定的な言葉を使うとそれだけで首が緊張してしまったりします。気をつけてみましょう。

もう一つは「どうなるかな?」という疑問符を残しておくということです。練習中いろいろなプランを実行する時
「結果はやってみるまで分からない」
という疑問の余地を自分に許してあげて欲しいのです。
そんな不確かな態度で大丈夫かなと思われる方もいるかと思いますが、この点は次の記事で引き続き考えていきますね(^_^)

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