動けることを「思って」みよう

前回、呼吸は全身の連携プレーということをお話しました。横隔膜、腹筋などの「上半身」だけでなく、実は「下半身」などの「全身」が呼吸と関連しています。

キーワードは「全身」です。カラダ全部を呼吸に参加させて欲しいのです。股関節や下半身もガッチリ固めるのではなく、動けるように自由にしてあげて、肺を囲む鎖骨も動けることを思い出してあげて、息が入る肺は身体の後ろの方にも結構広がっていますから、身体の後ろ側まで「奥行き」のスペースも思い出してあげて、全身で呼吸してみましょう。

この時気をつけたいのが身体のいろいろなパーツを「動かそう」としなくて良いということ。自由にしていれば動いてくれます。

動かそうとすると大抵やりすぎます。

横隔膜を押し下げようとしたり、鎖骨を持ち上げようとしたりするのは一見身体のデザインに沿って使っているようですが、実は自由ではありません。固めることを不自由と考えがちですが、過度に「動かそう」とすることも不自由な状態をもたらしてしまいます。

ではどうすればよいのか。

ずばり、「頭が動けて、身体の全部が動ける」ことを思って吸ってみることです。「思うだけ」でいいのです!

厄介なのは、「思うだけ」という心身のあり方に私たちはあまりに不慣れだということ。「思う」ことと「動かそう」とすることが殆どイコールになってしまっている人もいます。「動ける」ことと「動かす」ことの区別が私たちの日常の身体の使い方の概念からはしばしば抜け落ちているのです。

あえて言えば、「動かす」と「動ける」の違いを理解するためにアレクサンダーのレッスンでは教師の手の助けが必要になるのですね。。

とはいえ、まずは実践ですから、動けることを「思うだけ」をご自分で試してみましょう。わからなかったらレッスンを受けてみるチャンスかもしれません(笑)!

お試しくださいね(^_^)

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