自分が自分に期待すること

楽器を演奏する時も、ひょっとしたら会社で仕事をしたり、人前で話したりする時も自分以外の「誰か」に何かをしようとする時もついつい緊張してぎこちなく振る舞ってしまうことがあります。

アレクサンダー・テクニークのレッスンでは、これにはちゃんと理由があると考えます(^_^)

緊張のメカニズムの中でもとりわけ強く、普遍的なものが
「できないことをしようとすると緊張する」
ということ。要は、無理をすると緊張してしまうということで、こう書くと当たり前の話のようですが、実は人に向かって演奏しようという時もこういう無理をしていることがあります。

私達が人に向かって演奏する時、聴いている人達は私達の演奏に何を期待しているのでしょうか?どういう期待に応えればいいのか?ちょっと考えれば分かりますが、聴いている人が何を期待しているのか、他人の心の中を覗けない限りそもそも分かるはずはありませんね。

聴く人達の期待に応えようとするのは、実はできないことをしようとしているのです。

ここで、緊張に陥ることを避けるため、別のプランを考えてみます。「他人の期待」に応える代わりに、「自分の期待」に応えるように演奏してみましょう。

これは、聴く人達のことを置き去りにするということではありません。自分の演奏に対して明確な期待や望みを持っていれば、その演奏はちゃんと聴く人達に「何か」を伝えてくれます。

演奏する前に、自分で自分に願うこと、期待することを明確にする。そうすることで演奏にプランが生まれて、頭と身体の自由な動きがより効率的なサポートを与えてくれます!

基礎練習でも、曲を演奏する時も、自分の演奏に期待することをはっきりとリストに挙げてから演奏するということを試してみましょう。

ぜひ5つ、6つと自分に対して願うことをリストにしてみてください。

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