習慣と遊ぼう

誰でも長年の生活で身についた習慣というものがあると思います。

楽器を演奏する方だと、
「マウスピースを押しつける癖が」
とか
「アンブシュアを引く癖が」
とか、演奏の技術についてたくさん自覚されていることが多いように思うのですが、何だか「悪い癖」という見方ばかりしてしまいがちなようです。

確かに楽器を演奏する上では、改めた方が良い癖というものもあると思いますし、習慣を自覚することが上達の助けになることもあると思うのですが、あまり気にしすぎると、結局演奏することが苦しくなってしまいますし、北風と太陽ではないのですが、癖って直そう直そうとムキになってしまうと不思議と余計に強化されてしまうものです。残念(x_x)

「癖を直そう!」と頑張り過ぎるのではなく、「癖・習慣と遊ぼう」とちょっと気楽に自己観察、ちょっと気楽にアレクサンダー気分を楽しむという選択もあると思うのです♪

先日私は、毎朝起きてベッドを出ると、まず部屋の灯りを点けてから着替えるという自分の行動順序の習慣的なパターンがあることにふと気がつきました。そこで何か計画があったわけではないのですが、ちょっと実験で、部屋の灯りを点ける前に着替えてみるという、習慣と違う選択を試してみました。

すると、実は太陽の光がうっすら差し込んでいるので部屋の灯りはつけなくても一通りの出勤準備ができるということ、灯りをつけない方が少し眠たい自分に優しい選択だということが分かりました(^_^)

楽器の演奏のようなちょっと深刻になりやすい場面でなくても、こんな風に日常生活の中で色々実験することもできます。

いつもと違う方の手でドアを開けてみる。鞄を持つ手を変えてみる。コップを持つ手を変えてみる。

毎日の暮らしで当たり前にやっていることのそばに「違う選択肢」を置いてみる。

こんなちょっとした習慣との遊びを繰り返すことでも、アレクサンダーの学びを探求できます。

皆さんも毎日の習慣と、ちょっと遊んでみませんか?
意外な気づきがたくさんあるはずです☆

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