ブレスは口を前に出す!
キャシー先生とのレッスン体験記、最終回です(^_^)
前回紹介したのは、「身体(今回は唇)の仕事」を明確にするというアイデア。
「息を細く吐く」という目的に対して、仕事をしてくれるのは唇であることを明確にすることでとても音を出しやすくなることが分かりました。
その上で、さらに質問させていただいたのが当初のリクエストである
「舌を固めずに発音する」
ためのアイデア。
音は出しやすくなって、もちろん大きな収穫でしたが、相変わらず舌を固めてしまいます…。キャシー先生にそのことを伝えると、今度の提案は
「口を後ろに引っ張らずに、前に出して息を吸ってみる」
というプラン。
やや伝えにくいのですが、例えるなら蝋燭を吹き消す時の口の形です。そしてこの口の形で、吐くのではなく吸うのです。普通(?)のイメージと逆ですよね。試してみるとやっぱり「不思議な感じ」がします。。
ところが、こうして口を前に出した形で息を吸うと、吸う時も吐く時も確かに舌がより楽にリラックスしているのが分かります。音色もやっぱり伸びやかです。
どういう理屈なのか質問してみたのですが、キャシー先生によれば、私は口を大きく開けて後ろに口を引きながら息を吸っていて、その時既に舌に少し力が入っており、さらに音を出そうとアンブシュアをセットする時にまた舌に不必要な動きと緊張を生じさせていたのだそうです。
初めからアンブシュアに近い口の形で息を吸うことで、吸う時の後ろ側への動きと力みが軽減されて、さらにアンブシュアを作ろうとする時の余計な力と動きも軽減されたのでした。
音を出す時の口の形は自分でもずいぶん意識していたのですが、実はそれ以前の息を吸う時の口の形が舌にも影響していたのです。。やっている本人には気づけないことがやはり沢山あるのですね。
ところで、通訳をしてくださった他の先生から、舌は直接見えない部分だけどどうして吸っている時の力みに気づいたのかという質問があったのですが、キャシー先生曰わく
「吸う時に音が聞こえた」
とのこと。あらゆる情報に注意を払っている観察力に改めて脱帽です。
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