怒りの声を繊細に聞く
人の話を聞く
というのは、受け身の行為のように思えるかもしれませんが、実は「聞き方」に意識を向け続けるという能動的な行為でもあります。
先日、スタジオで私は「怒っている人の話を聞く」というアクティビティに取り組みました。最近身の回りで、私に対するものではないのですが、人に対する怒りの感情に触れつつ話を聞く機会が多く、話を聞くうちに怒りのトーンに自分がすっかり圧されてしまって何だか疲れてしまうということに気づいていたのです。
試したプランは実にシンプルで
「頭が脊椎の上で繊細に動ける」
ことを思いながら怒っている人の話を聞くという方法。
先生の手のサポートも借りて、自分の頭と脊椎をケアしながら話を聞いてみると、不思議なことに段々と話をしている人の怒りのトーンが自分の中を綺麗にすり抜けていくように感じられるようになりました。
初めは相手の感情が変わったのかと思ったのですが、周囲の観察からも判断すると、お話している人は相変わらず怒り続けていて、話している人自身が変わったわけではありませんでした。
つまり、変わったのは、話している相手ではなく、「話を聞いている私」なのです。
さらに面白かったのは、そうやって自分自身の頭と脊椎に気遣いながら話を聞いていると、話している相手は自然に怒りのパワーを放出していって、自ずと静かに穏やかな気持ちになっていったこと。
自分を振り返ると、私は怒っている相手の話を聞く間、無意識に相手の怒りを静めよう、落ち着かせようとしてしまっていたようです。
けれど、これは実はうまくいかないプラン。相手の怒りは相手のもの。私が干渉することなどできないのです。
相手の感情に働きかけることはあきらめてただ自分自身のケアをする。
実はこれこそお互いに押しつけあわない平和なコミュニケーションの在り方なのかもしれません(^_^)
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