柔らかい身体という可能性

「柔らかい身体」には大きな可能性があります。

スポーツの世界ではパフォーマンスの向上や怪我の防止という趣旨から柔らかい身体の重要性が昔から理解されていますが、実のところ音楽家にとっても柔らかい身体から得られる恩恵は少なくありません。

柔らかい身体は、全身で協調して動いてくれます。腕や足など、各部分の仕事に対しても、身体全体の筋肉や骨格の構造がより強いサポートを与えてくれます。強い力も、繊細な力も、バランスのある滑らかな動きの中で発揮されていきます。

柔らかい身体には繊細で正確なリズムも備わっています。ゆっくりな動きにもスピードのある動きにも、必要最小限であると同時に必要最大限なリズムで全身が協調してくれます。やりすぎもなければ不足もありません。

柔らかい身体は呼吸できる身体ともいえます。管楽器を演奏する人にとってはこれがもっとも大きな恩恵かもしれませんね。腹式呼吸や胸式呼吸などという言葉をよく聞きますが、こうした言葉が表すように身体の一部が大きく仕事をしている場合でも、その「一部だけ」が機能しているということではなく、必ず全身が協調して呼吸という動きを作ってくれています。全身がより良くスムーズ協力してくれる呼吸も、柔らかい身体が与えてくれる可能性の一つです。

音楽家である私達にとって、柔らかい身体は楽器の一部といっても過言ではないかもしれません。

次回以降、少しずつ柔らかい身体に近づくステップを探求してみましょう。

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