細かいパッセージでひええ?!

金管楽器全般にも当てはまることかもしれませんが、とりわけ伸ばしの音符が多い楽器テューバにとっては、時々現れる「細かいパッセージ」が結構高いハードルであったりします。

実は私はこれが大の苦手。

オーケストラで演奏していた時期が長いこともあって(我ながら苦しい言い訳…)、そもそも楽譜の大半がお休みで、たまに出てくる音符はそのままロングトーンというような演奏体験ばかりですから、最近の吹奏楽の課題曲なんて
「楽譜が真っ黒だー!」
と仰天するありさまです。。

時々現れるこのテューバの泣きどころ(と思ってるのは私だけ。。汗?)である細かいパッセージの攻略法。ちょっと考えてみましょう。

そもそも、速いフレーズが難しい理由は大別すると

1、譜読みが大変(リズムが掴みにくかったり、音程が取りにくかったり、臨時記号を落としてしまったり。。)
2、指を動かすのが大変

というところに落ち着くと思います。

1についてはまた別の機会に取り上げるとして、今回は2に注目してみます。

ここで具体的な「指使い」の話に入る前に、もう一度アレクサンダー・テクニックの大事な原理を思い出してみましょう。
すなわち
「頭と脊椎の関係が心身の機能に影響する」
ということ。

指使いについても然り。

真っ黒な譜面を見るとついつい
「ひえええ!」
っとなってしまうかもしれませんが、ここで
「首がラクで頭が動けるなぁ」
ということをフッと思い出してみて欲しいのです♪

ご自分の手元にある楽譜もちょっと眺めてみてください。もしかしたら、楽譜を見たらそれだけですでに首がギュッと緊張していることに気がつくかもしれません。

それも悪いことではないのです。

難しいフレーズを「おりゃあ!」っと吹ききるために身体が準備してくれている緊張でもあるのですから。

けれど、敢えてその準備を手放すことも試してみてほしいのです。

速いフレーズを演奏するとき、一瞬でも首を解放してあげると、普段とは指の動きの自由度が変わることに気づくかもしれません。

ここでさらに解剖学的な指の知識を整理することも大きな助けになりますが、まずは緊張を手放すことで動きの「質」が変わることに気づくことも大切なヒントになります。

大きな変化が感じられる人もいればごくごく僅かな変化しか感じられない人もいるかもしれませんが、変化の大きさは問題ではありません。自分が自分の首を解放しようという意思を持つことで実験を繰り返してみることに意味があります。

今度真っ黒な楽譜に「ひえええ」となったら早速実験してみてくださいね!

今回もお読みいただきありがとうございました。

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