まずは自分を受け入れてから

どこかで聞いた話ですが、ある実験の統計では、日本人の60%以上が心配性であることが分かったそうです。

こう言う私も心配性。健康のこと、お金のこと、自分の将来や人間関係について、ふとしたきっかけから「心配事」を見つけると、それを際限なく追い回しては、自分の中の心配をどんどん膨らませて疲れ切ってしまうことが良くあります。

心配性で良いこともあるけれど、何かに不安を感じていたり、居心地の悪さを抱えていることが長く続くと心も身体もくたびれやすくなってしまうもの。。やっぱり、心配性を苦しい悩みと感じている人は多いと思います。

さて、アレクサンダー・テクニークを学ぶことは、心配性の自分を理解することの助けにもなってくれます^_^

アレクサンダーのワークは心と身体を不可分の要素として扱います。

その人の身体のパターンは心のパターンであり、心のパターンは身体のパターンでもあります。

身体全体のバランスを探求することで、自分の心の揺れ動きに対しても、そのバランスを繊細に見極めて、自分の心を自分でケアしてあげる力を育てることができます。

そんなアレクサンダーのワークは心配性の人にもオススメしたいワークですが、心配性を理解する上で、ぜひ覚えておいて頂きたいことがあります。

それは、「心配性になった自分には理由がある」ということ。そして、心配性の自分を責めなくて良いということ。

別の言い方をすると、心配性の自分を「治さなくてはいけない」、「変えなくてはいけない」ものと捉えるのではなくて、まずは心配性の自分を受け入れること、そしてそんな自分を許すことから始めてみてほしいのです。

猫背を気にしている人が、猫背を「治そう」として背中をまっすぐに押し上げることは上手く働きません。それは解放には繋がらない方法です。

「猫背の自分」を無理矢理抑え付ける方法が根本的な解決にならないように、「心配性の自分」を無理矢理抑え付けて、「自信家の自分」を演じることはどこか取って付けたような方法に終わりかねません。

それは、緊張した身体を別の方向に緊張させて、姿勢をガチガチに「矯正」するようなアプローチです。

アレクサンダーのワークは姿勢を矯正するものではありません。どんな姿勢であれ、その姿勢を生み出した自分、そこに辿り着いた自分を深く知ること、その自分が何を求めてどこに向かっているのかを深く深く理解した後で、そこから別の方向に向かう選択肢を探求することこそこのワークの本質です。

姿勢が変わるのは、自分に対する理解と、新しい選択肢に対する決断の結果でしかありません。

心の在り方にも同じことが言えます。

心配性の自分、あがり症の自分、短気な自分などなど、自分にとって「治したい」ものであったとしても、そういう心が生まれてきたことには必ず理由があって、その目的もあります。自分の心の在り方がどこからやってきたのかを知ること。そしてそのために、まずは無条件で、批判もせず、分析もせずただただ自分が感じているものを受け入れることから始めてみて欲しいのです。

心配性の方は、自分が何を心配しているのか、どうして心配しているのかをただただ観察して理解することから始めてみましょう。そして何よりも自分を許して受け入れること。

「思いっきり心配して良いよ」

と自分自身に言ってみてあげましょう!

変化はそこから始まるのだと思うのです^_^

今回もお読みいただきありがとうございました!

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