呼吸は起こるもの

管楽器の演奏を考えるなら、呼吸の話は避けて通ることができません。

唇を振動させたり、リードを振動させたり、一見した原理は楽器それぞれですが、根本的なところではみんな同じで、
「息で音を作る」
のが管楽器です。ですから、皆さん熱心に呼吸を研究するわけですが、良くある腹式呼吸などの仕組みなどを学んで取り組むうちに、いつの間にか
「呼吸の技術」
にばかり注目してしまったりします。

もちろん日常生活の呼吸と、いわゆる演奏のための呼吸では目的や意図が違いますから、技術として勉強することは有意義なのですが、そればかりだと呼吸をすることに過剰の意識が向いてしまう。

要はやり過ぎて自分でことを難しくしちゃう人がいたりします。

根本的には、呼吸はするというよりも起こることです。あなたが呼吸の技術を知識として理解していてもいなくても生まれた時から身体が呼吸の仕方を知っていて、呼吸は勝手に起こっていたはずです。

管楽器の呼吸は確かに技術的に高度な面もあるのですけど、まずは自分の身体で自然に起こる呼吸を観察する、それを邪魔しないようにすることで結果的に呼吸の質が洗練されていくことがあります。

起こることを邪魔しない。



干渉をやめることで自然に最善のバランスを導いていく。これってアレクサンダー・テクニークの「やめていく」プロセスにぴったりです^_^

呼吸が起こることをただ「許す」と教える先生もいます。なんのこっちゃと思う人もいると思いますが、文字で読むより、ここは実際にレッスンを受ける方が近道かもしれません。

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