背中は長く広く
管楽器を演奏する時、とりわけ座奏する時に背中を必要以上に狭く縮めて演奏してしまう人がいます。
息を吸う時に、お腹は意識しているのだけれど、そちらを使おうと頑張っていて背中は意識から外れてしまったり、難しい指遣いや高い音域にアプローチする時に固めることで「頑張る」をやってしまったりすることが原因なのかなと思います。
あと、結構大きな影響が
「姿勢良く」
のイメージですね。背中は本来はカーブしているものなのですが、かっこ良く背筋を伸ばそうとしていると、結果的に無理に背中を縮めてしまうことになります。
背中が狭くなっている状態というのは結構大きく演奏の質に干渉してしまうので注意が必要です。
具体的には、肋骨周辺を縮めているわけなので、肺の機能に影響します。背中を真っ直ぐにしてしまうと充分に息が吸えません。それから、背中が狭いというのは肩甲骨も後ろ側に引き寄せてしまっているので、これは腕や指の繊細な動きを邪魔してしまったりします。
あまり神経質になり過ぎるのも逆効果ですが、やっぱり背中はできるだけ本来のカーブを保って解放されていた方が演奏についてはいろいろとプラスになります。
すぐに取り込めるアイデアとして
「背中は長く広くて良い」
「背中はカーブして良い」
と思って息を吸う、音を出すことをしてみましょう。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、上のようなことを「思う」ことが有効な働きかけになります。
思うだけでOKで、無理に背中を広げようと動かしたりカーブさせようとすると結局は筋肉を収縮させてしまいます。
頭の中で、自分に話しかけるように
「背中は長く広くて良い」
「背中はカーブして良い」
と言葉にしながら演奏してみましょう。普段と比べて呼吸しやすい、音が出しやすいというようなフィードバックが受け取れた人はどんどん練習中に試してみてください^_^
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