もっとラクに音を聴く
音を聴くっていうのは、単純に音程を聴くっていうことではなくて、もう少し広くて深い体験です。そして恐らくは耳だけではなくて、全身が参加して行える体験でもあります。
先日、分離唱という歌のレッスンを体験してきました。一応「歌のレッスン」と呼びたいと思いますが、多分本質は、声を出すことで人の声や自分の声を「聴く」体験にあると思います。
先生にピアノでサポートしてもらいながら、簡単な和音の中で、自分の声が気持ち良く響くところを見つけていくというプロセスなのですが、単に「純正調で音程を取る」ということを考えてもなかなか上手くいかないことに気がつかされます。
単純に音程を聴くのではなくて、もっと全体で、自分がどんな身体の使い方で声を出しているのかを観察すること。音程だけではなくて、自分の声の質に耳を傾けることが必要なのです。
それぞれの和音にはやっぱりその和音の持つ色があります。単に高い・低いの音程ではなくて、その和音の中に静かに溶け合えるような声の色を自分の中に探していくような体験です。
そうすると音の高低でも強弱でもない、柔らかさや硬さ、薄さや厚みとでもいうような色々な質が自分の声にあることにも気づけます。
そういった自分の声の色・質を見つけていき、それを単に耳ではなくて自分全身で受け止めて観察するのです。
そうしていくうちに、音を聴くという体験、音を出すという体験の意味がもっとずっと広く自由なものになっていくようです。
もっとラクに聴いて良いんだということにも気づけます^_^
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