息も方向性です
呼吸を理解するためには、横隔膜や胸郭の構造、肺の機能について理解することが必要ですが、もう一つ頭の隅に置いて欲しいのが息の流れの方向性です。
息を吸って、吐くという空気の流れにはそれぞれ「方向」があります。
息を吸う時は、気道を「下方向」に息は流れていきますし、息を吐く時には逆に「上方向」に息が流れていきますし。
息を吸う時に「前から後ろ」に息が流れて、息を吐く時に「後ろから前」に息が流れていくように直感的には理解できると思いますが、これは身体の現実の構造には則っていません。気道は上下に展開していて、前後に伸びるものではありませんから。
実際、前後の方向性をイメージしていたって呼吸はできます。私達の身体はそれなりに柔軟なので、ある程度現実とずれたイメージで動かしてもついてきてくれます。けれど、現実の構造とマッチしたイメージを持つことは動きの質をより一層高めてくれます。
これは実験するのが分かりやすいです。実際に息の方向性を頭の中にイメージして、呼吸の違いを確かめてみましょう。
管楽器を演奏する人も、歌を歌う人も、音を出している時は自分の息は上に流れていることを思い出してみてください。
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