大きな音を出すために必要なこと
大きな音を出したいと思う人は少なくないと思います。
テューバに限らず、金管楽器の醍醐味はやっぱり華やかなファンファーレや壮大なコラールで、大きくて広がりのある音色が作れれば、オーケストラでも吹奏楽でも、存在感のある素晴らしい演奏ができますね。
「大きな音」
を出したいと考える時に思い出して欲しいことがあります。
当たり前のことでもありますが、管楽器は電子音のボリュームを上げるように、そのままの音色で音量だけを機械的に大きくすることはできません。
小さな音と大きな音では、同じ楽器の同じキーでも、やっぱり音の響きや発音の質がずいぶん違います。
大きな音は単にボリュームが大きいのではなくて、「大きな音の響き」があって初めて音楽的な質を備えます。
そのことを忘れてしまって単にボリュームの大きな音を作ろうとしても、響きのイメージが欠けた不自然な大きな音を目指すことになるから上手くいきません。ブレスを鍛えたり、アンブシュアを研究しても、目指す「大きな音」の響きや音色がはっきりしないとゴールが明確でないのでなかなか成果が出ません。
ですから、これも当たり前のことのようですが、「大きな音」を獲得したければやはりまずは大きな音をたくさん聴きましょう。
オケや吹奏楽のいろいろな曲で大きな音を聴いて、自分の中に「大きな音」のカタログを作っていきましょう。
抽象的で透明な「大きな音」じゃあなくて、もっと具体的に、あの編成のあの曲の「大きな音」をイメージとして持てるようになると遥かに大きな音を作りやすくなります。
もっと良いのは
「あの人の大きな音」
をイメージすることですね。楽器の勉強も突き詰めると真似することの積み重ねです。
あの人の、あの編成の、あの曲の「大きな音」を自分の耳がよく知っていることが大きな音を作る助けになってくれます。まずはたくさん聴くことです。
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