背中はカーブしていて良い

背中の構造を思い出してみましょう。

骨格の模型や図をちょっと調べてもらえれば分かるように、いわゆる背骨、脊椎は全体的に大きく緩いカーブを描いています。これを真っ直ぐに伸ばそうと頑張ると、筋肉に余計な緊張を強いることになるので呼吸を邪魔してしまったり、音を出す時の響きも邪魔してしまったりします。

背中はカーブしているというのが身体の構造の現実ですから、これに沿った動きと姿勢が演奏の時ももっとも効率が良いのです^_^

注意したいのは
「背中を曲げよう!!」
とダラ〜んとさせるって話ではないということです。

背中を意識して丸くしようとしたりするのは、実のところ背中を真っ直ぐに伸ばそうと頑張ることと本質的には同じことをしています。どちらも結局は筋肉に余計な仕事を強いてしまっているんですね。

鍵になるのは
「背中はカーブしていて良い」
と自分に許可を与えることです。

許可を与える、許す、というのはアレクサンダーのワークの中でとても大きな意味を持つアイデアです。筋肉に何かをさせようとすると往々にして私達はやり過ぎてしまいます。「やり過ぎ」が私達の根強い習慣なのですね。。させようとするのではなくて、自然に起こることを「許す」ことが助けになるのです。

この場合も、首がラクで、頭が自由に動けることを思い出しながら
「背中はカーブしていて良いんだ」
と自分に許可を与えてから楽器を構えて実験することができます。

背中がカーブしていることを感じようとしたり、チェックしようとしてはいけません。それはもうやり過ぎになります。ただ、構造を思い出すだけでOKなのです。その上で呼吸のスムーズさや楽器の音色に変化がないか、観察してみましょう。

実験してみてくださいね^_^!

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