興奮は緊張ではない
前回に続いて、緊張やあがり症でのお悩みについて考えてみます。
本番のステージで突然の喉の渇きや身体の震え、頭に血がのぼるような感覚を体験されたことのある方もいるかもしれません。
こういった体験を「緊張」や「あがり症」と結びつけてしまう方が少なくないようですが、心身の仕組みに則って考えると、違った答えも見えてきます。
私達がステージで芸術活動を行うためには心身共に高いレベルでの活動が求められます。演奏に必要な体力や、楽譜と指揮、アンサンブルに対する集中力や反応のスピードなど、本番のステージでは普段以上のパワーが発揮される必要があり、そのパワーやエネルギーは「興奮状態」として現れることがあります。
その時の身体が震える感じは実は恐がらなくても良い反応です。
身体がステージに向けた準備をしてくれているのです。
これを「緊張」や「あがり症」と捉えて取り除こうとすることや抑えつけようとすることは結果的に不必要な緊張に繋がることがあります。
身体の方が本番に向けたパワーを発揮しようと準備しているのを、意識の方で抑えつけようとすると、自分の中に対立が生まれて緊張にも繋がるのです。
緊張ではないものを緊張であると思い込んで、結局実際に緊張を生んでしまうのですね。
これが繰り返しの悪循環になってしまうと、本番に対する苦手意識を持つようになってしまいます。
今度本番に際しての口の渇きや身体の震えに気付いたら、それを抑えようと頑張る代わりにその興奮状態のパワーを思い切り使ってやることを意図してみるとどうでしょうか。
冷静であることよりも、その興奮こそが「練習通り」を上回る120%の成功に繋がることもあります。
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