腕を学ぼう♩

腕の構造、仕組みを少しおさらいしてみましょう。

腕の使い方が変わると、弦楽器でも管楽器でも打楽器でも演奏の質が劇的に変わることが良くあります。腕の動きが繊細になると全身の動きもしなやかになり、呼吸が変わる人もいます。

あまり複雑なことを知る必要はなくて、まずは基本的な知識を確認すれば十分です^_^

まず、腕のスタートは鎖骨からだということを覚えておいてください。

腕を前に伸ばしてみたり、高いところにあるものを取るときに棚に手を伸ばすとき、自分の胸の胸骨と鎖骨が出会うところ、「胸鎖関節」から腕は動けます。自分の胸元に軽く手を置いてみると、この部分で腕が柔らかく動く様子を感じ取れるはずです。

腕が肩先から始まると思って動かしている人と、鎖骨から腕が始まると思っている人とでは同じような作業で腕を使っていても動きの繊細さが全然違います。

実際のところ、私たちは身体を使っているという以上に、自分が持つ身体の「イメージ」(身体の地図、ボディマップと呼んだりします)を使っていますから、このイメージが現実の身体の設計図に近いほど、動きが洗練されてくるのです。

もう一つ覚えていて欲しいのが肩甲骨です。身体の前面については、腕は鎖骨から動けますが、身体の後側については、腕の動きに肩甲骨も含めてあげて欲しいのです。

肩甲骨を肩に張り付いたように固めてしまう人がいますが、実際には肩甲骨は背中の上に浮いていて、前や後ろに動いたり大きくひねる動きも取ることができます。

トロンボーンのポジションが届かないという人の中には肩甲骨をいつも後ろの真ん中にギュッと引き寄せる癖がある人もいます。これをやめるとびっくりするくらい「腕が長くなった」ように感じたりするようです♩

肩甲骨を自分で触るのが難しい人は人に手で触れてもらって動きを確かめてみましょう!

身体の使い方に正解はありません。誰にでも性格と同じようにカラダの個性も備わっています。けれど、できるだけ骨格や筋肉の構造に沿った使い方を採用する方が演奏の助けになることを覚えていてください^_^



楽で力強い腕の使い方を取り戻しましょう!

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