音色を良くしたい!と思った時イチバンに考えて欲しいこと

こんにちは。外池康剛です!

管楽器奏者はとても音色が気になる人種です。

アレクサンダー・テクニークのレッスンを受ける人も、きっかけや望みは「音色を良くすること」
が少なくないように思います。

音色を良くしたい!という願いは前向きで上達に役立つものですが、そう思う時に真っ先に考えて欲しいのは
「良い音色」
というのはとても漠然としたアイデアだということです。

現実には音色はやっぱり十人十色で、みんな少しすつ違うもので「良い音色」と「悪い音色」という極端に簡単に分けられるものではありません。

とはいえ、世の中で素晴らしい「名演奏家」と言われる人は多くの人達が素晴らしいと感じる音色を持っているから評価されるわけです。

音色はみんな違ってみんな良い。が本当に本当だったら特定の演奏家の音楽ばかりが評価されるということはあり得ませんが、現実にはやっぱり多くに愛されている演奏家が存在します。

音色の個性がみんなにある一方で、優れた演奏家にはやはり共通した「良い音色」のエッセンスが少しずつ共有されています。音色を良くしたいと思う時、私達が目指すのは自分の個性としてある音色を認めつつ、そこにみんなに愛される音色のエッセンスを織り込んでいくことに他ありません。

そして、良い音色のエッセンスとは何かを知るには、徹底的に良い演奏を聴くしかありません。

「良い音色」をいくら言葉で考えてみても、その答えは頭の中には見つかりません。その正体を自分の耳で探って見つけ出すしかないのです。

だから、逆説的なようですが、良い音色を手に入れる時にまず考えて欲しいのは耳を使うということです。

楽器の練習に取り組む間にも、優れて評価されている音楽家や、自分が何故か惹きつけられてしまう音楽家の演奏を集中して一心に聴き込む時間を少しでも持てるようにしましょう。

身体の使い方も重要ですが、本当のスタートラインは耳を使うことです。良い音色の正体を自分の耳が見つけられたなら、あとはそれをしっかりと形にしていくだけです。まずはそこから始めましょう。

YouTubeの音源もありますし、ネットの普及で録音は本当に聴きやすくなりました。生の演奏に足を運ぶのが難しければ録音でも良いのでたくさんたくさん素敵な演奏を聴いてみて、自分の耳で何かを見つけてみてくださいね^_^

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