股関節を思い出そう

恐らく、現代人が一番忘れてしまっている関節は股関節です。

https://en.m.wikipedia.org/wiki/Hip#

私達が立ち上がる時、直立する時、歩く時や座る時も常に動きの中にいる股関節は、楽器の演奏においても大切な役割を担ってくれています。

座奏する時は股関節は屈曲し、直立で立奏する時には伸展します。

股関節周辺の筋肉は呼吸で働く筋肉とも深く繋がっていますから、このとき股関節の動きの質は呼吸で働く筋肉の動きにも影響しているのです。

息をより深く吸ってより楽に吐くために、股関節周辺の筋肉はギュッと固めるのではなく、ある程度楽に解放しておいてあげたいのですが、立つ時も座る時もこの股関節を必要以上にガッチリと固定してしまい可動性を失くしてしまっている人が実はたくさんいます。。

大きな原因はいわゆる「気をつけ」の文化で、大多数の人が小さい時から「気をつけ」を求められていますが、この姿勢は胸を前に張って背中をギュッと縮めて作られています。その時は腰やお尻も身体の前にギュッと押し出されていて、股関節がガッチリと固まってしまっています。

立つ時はいつも気をつけ、という生活をしていると、股関節をガッチリと固めて腰を前に突き出すという動きはその人の習慣になってしまうのですね。

楽器を構える時、演奏する時は、呼吸の動きに併せて、股関節もゆったりと動いてくれて良いということを思い出してみましょう。

まずは楽器を座奏する時。

椅子に座って、楽器を構えた時に股関節周辺はどうなっているか気付いてみてください。ギュッと縮めて動かないようにしていることに気付いたら、それをほんの少し「緩んでもいい」と許可を自分にあげてみること。

これだけでも呼吸も音色も大きく変わります。まずはこのことを試してみてください^_^

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