ちょっと待ってみる
こんにちは、Body Thinkingコーチの外池康剛です^_^!
特にレッスンを受けなくても、ご自身だけで実験・探求できることは結構あります。
もっとも簡単な取り組みが
「ちょっと待ってみる」
ということ。
音楽家にとって楽器を構えて演奏するというのは非常に馴れ親しんだ日常行為です。
一般の人から見たらピアニストの弾くスケールなんて神技のように見えたりしますが、本人にとっては文字通り単なる指ならしに過ぎないことだったりもする。
私達の身体は、相当難易度の高いことでも反復して取り組むうちに殆ど当たり前に出来ることにしてしまう、とても高い学習能力を持っていますが、それだけにいろいろな活動を当たり前にする中で、少しずつ、自分だけの身体の癖も深く深く身につけていってしまいます。
癖の中には役に立つものもあれば、残念ながら役に立たないものや目的の邪魔になってしまうものもあります。役に立たない癖は手放したいものですよね。
そのためには自分の動きを見直して、いわば自分の動きの棚卸しをしてみて欲しいのですが、習慣的になった、いわば自動運転のモードで動いている時には自分で自分の動きを見直すことは難しい。
自分の動きを丁寧に見直すきっかけとして、いつもの動きに入る前に
「ちょっと待ってみる」
一番簡単なのは「さぁ楽器を構えよう!」という瞬間に、一瞬間を置いてみること。
楽器を構えようと意図した瞬間に、自分の身体がどんな反応をしたか分かりますか?
特に腕や肩の周りの反応に意識を向けてみましょう。構えようと思っただけでも、身体はいろいろな動きの準備、身構えをしています。そのことに気が付いたら、今度はその動きを止めてみると楽器を構えられないかを試してみましょう。
もしその動きを手放せないとしたらそれはあなたにとって必要な動作ですから積極的に行えば良いのです。
そしてもしその動きを手放すことができたなら、それはあなたにとって不必要な動きだということです。
不必要な動きを見つけたら、それを止めていくことの積み重ねで演奏はよりラクで洗練されたものに変わっていきます。
まずは「ちょっと待ってみる」ことで色々な可能性が見えてきます。早速実験してみて下さいね^_^!
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