自分を定義しなくていい
今年も来日したトミー先生のレッスンについて、前回に続いて書いてみます。
毎年毎年、トミー先生は同じことを違う言葉で、しかも少しずつ伝える中身も変えながら教えてくれているように思います。
先生自身も、そしてレッスンに臨む私たち自身も毎回毎回少しずつ変化していて、伝えるものも受け取るものも変化し続けているのかもしれません。
トミー先生が毎年仰る
「定義を留保する」
という言葉があります。
私たちは本当に色々なものを定義するのが大好きです。
とりわけ自分が何者かを定義することには一生懸命になってしまいますよね。
自分の長所は、、、自分の短所は、、、特技は、、、苦手は、、、好きなものは、嫌いなものは、、、といった具合に。
思春期には多分誰しも、自分がどんな人間なのかを知ることに悩んだり一生懸命になったりしたでしょう。自分がどんな人間かを知ることで自分の生き方が見つかると多くの人が信じているのかもしれません。
けれど、実のところ自分のことはどんな人間か全てを知らなくても良いのです。それに、自分がどんな人間なのかを説明しなくても、定義しなくても良いのです。
アレクサンダーは「習慣」という言葉を使いましたが、「アイデンティティ」という言葉に置き換えた方が私達には馴染み深いかもしれません。
自分が自分であることについて、私達は自分なりの価値観や信念を持っていてそれを大切にしているものです。けれど実はそういう信念が自分自身を縛り付けて苦しんでいることもたくさんあります。
ほんの少しだけ、自分がどんな人間なのかを自分にとってのミステリーにしてみましょう。
新しい身体の動きも、新しい心の気づきも、自分が自分らしさを少し手放してみることで見えてくるのです^_^
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