苦手なアイツをどうしたらいい?!

人間関係の悩みというのはこの世の誰もが経験することかもしれません。

そもそも違う性格、信念、価値観を持っている人が一緒に長く過ごして同じ活動を共有していると、いろいろなところですれ違いが起こることもある。

すれ違った体験が時々心の痛みになって積み重なると、いつの間にか体験が痛みであったのを通り越して、そのとき向き合っていたその人が自分にとっての「苦手な人」に変わっていくこともあります。

音楽活動する場所というのはそういうすれ違いが積み重なりやすい場所でもありますね。白状すると、私もこの人はちょっと付き合いにくいなぁと感じる演奏家に出会ったことはこれまでに何度もあります^_^;

人間関係について、アレクサンダーのワークを通じて考えてみましょう。

実はこの場合に一番最初に目を向けたいのは
苦手な人とどう付き合うか?
ではなく、
苦手な人に対する自分の反応とどう付き合うか?
という問いです。

大前提として、相手の発言・振る舞いを変えることは直接にはできません。変えられるのは相手ではなくて自分です。

相手の言葉や振る舞いのどんなところに自分がどのように反応しやすいのか、その傾向を自分なりに少し知っておきましょう。

その上で最も大切なのは、
自分の感情の責任は自分が担っている
と自覚することです。

あの人に傷付けられた、あの言葉に傷付けられた。そういう受け止め方を私たちはしてしまいがちなのですが、実は言葉や行為に傷付いたのではなくて、それに対して「傷付く」という反応を自分が選んでいるという方が真実に近いのです。

相手ではなくて、自分の選択に責任があると考えるのは受け入れがたいと思う人もいるかもしれません。

けれど、この考えを受け入れない限り、
自分の感情は相手の振る舞いにコントロールされている
と認めてしまうことになってしまいます。

まずはこの考えから一歩離れて、
私は私の反応・感情を選択することができる
と考えてみましょう。



アレクサンダーのワークでは、自分の選択肢を確保するために、習慣的で無自覚な反応を一度差し控える能力を「抑制」と呼んで非常に重視しています。

私たちの誰もが、コミュニケーションに際して相手の振る舞いに対する習慣的な反応を一度差し控える抑制の能力を持っていることをまず頭に置いておいてみましょう。

その上で、では私たちは相手の批判や非難の言葉にどんな風に反応してしまいがちなのか、一般的な習慣がどんなものなのかを少し考えてみたいとおもいます。

長くなるので、次回に続きます^_^

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