繊細に手で触れる
今年もボストンから来日したトミー・トンプソン先生のレッスンに参加することができました。
毎回、トミー先生はとても静かな佇まいで(でもとてもお茶目でユーモアは賑やか)色々なアレクサンダーのヒントを教えてくれるのですが、今回トミーのレッスンで改めて学んだのが、いかに繊細に手で触れることができるかということ。
不思議なもので、私たちは習慣任せに手を使うとモノを「ギュッと持つ」傾向があります。
どうやら力を抜き過ぎるとモノを持つことは出来ないけれど、力を入れ過ぎてもモノを持つことができるということに秘密があるように思います。
モノを持つ。
という目的だけに自分が走ってしまうと、適切な力がどのくらいかを考える代わりに「必要以上に頑張る」ことを私たちは習慣的に選んでしまいます。
単に目的を達成するだけなら、力を入れ過ぎてしまう方が簡単な選択肢になってしまうのですね。。
もちろん、力を入れ過ぎてもモノを持つという目的は充分に果たせるのですが、不必要な手の頑張りは多くの場合身体の他の部分でも必要以上の頑張りを作っています。
楽器の演奏のような繊細な活動においては尚更のこと。楽器を構える時に習慣でギュッと楽器を持って構えるのではなく、本当に必要な力がどのくらいかを探りながら適切な力で持ち上げてみるとそれだけで音色が大きく変わることがあります。
テューバのような大きくて重い楽器でもこれは当てはまりますし、フルートやピッコロ、クラリネットなどの比較的小さな楽器であれば、必要な力は実はとても僅かなことがあります。
力いっぱいギュッと楽器を持つことが役に立つことももちろんあるのですが、いつもそればかりではなく、時々はどのくらい繊細に、そっと楽器を構えることができるのかぜひ試してみましょう。
思わぬ発見があるかもしれません^_^
トミー先生のレッスンで学んだことはこれからまた何度かに機会を改めて記事にしていきたいと思います。
☆音楽家の方に向けたメルマガ:「音楽を楽しむ人のためのアレクサンダー・テクニーク」も絶賛配信中です。ブログ記事のハイライトや、より突っ込んだ内容に加えて、演奏や練習に役立つアイデアやメルマガだけのお知らせ、お話もどんどん取り入れていきますのでぜひご購読ください!
こちらから無料でご購読頂けます。
☆外池のレッスンの最新スケジュールはこちらからご確認いただけます。http://yasutakaalexander.blogspot.jp/search/label/レッスン・スケジュール?&max-results=8
コメント
コメントを投稿