悪口ではなくて、コミュニケーションをとらないとね

昨日の記事で、
「共演者の悪口を言わない」
という心構えについてお話ししました。

これについて、今回はアレクサンダーの哲学から言えることを考えてみましょう。

奇妙に聞こえる人もいるかもしれませんが、人の悪口を言う時に、あなたは誰とも本当の意味でコミュニケーションをとっていません。悪口の的にされている人とも、悪口を聞かせている人ともあなたはコミュニケーションをとっていません。あなたはただ自分の中に入り込んで、
「世の中が自分の思い通りにならない」
と腹を立てているだけです。

他人に対して、世の中に対して、あなたができることはただ一つ、コミュニケーションを取ることだけです。

相手に対し、あなたが何を望むかをはっきりと伝えましょう。悪口を言うのではなく、願いを伝えるのです。

「それが上手くいかない(相手に伝わらない)から不満が溜まって悪口を言いたくなる」

という人もいるかもしれませんが、そんな人はコミュニケーションについての真実にもう一度目を向けましょう。

コミュニケーションのゴールは相手を思うように動かすことではありません!

あなたは誰のことも思い通りに動かすことなどできません。あなたがあなたの思い通りに動かせるのはあなた自身だけです。

これは良いニュースです。

あなたは相手の反応に責任を負う必要はないのです。相手の反応は100%相手の責任であり相手の権利です。

相手はあなたにNoと答えることができます。あなたの言葉に喜ぶことも腹を立てることも、無視することも相手の自由です。

あなたが責任を負うのは相手ではなくあなた自身に対してです。あなたがやらなければならないのは自分に対して明確であること。自分が「やりたいこと」をはっきりと知っておくことだけです。

人間関係の悩みをテーマにアレクサンダーのレッスンを受ける人には、他人と接する時に頭と脊椎を固めて思い切り緊張を抱えている人がいます。

そんな人は相手の反応を恐れて緊張しているのです。相手が自分にNoを言うことが恐ろしいし、相手がNoを言うのは自分が下手なコミュニケーションをするからだと信じているのです。

それはあなたの仕事ではありません。あなたはただ自分に対して明確であれば良いのです。

そのことを知っているだけで、不必要で不快な緊張が去っていき、より生き生きと動けるようになるのです。

悪口を言うことから離れて、コミュニケーションを取ることを選びましょう^_^

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