理想のアンブシュアの見つけ方
管楽器を演奏している人で、アンブシュアについて悩んだり考えたことのない人はいないと思います。
個人的な結論として、アンブシュアを自分なりに研究することはとても意味があると思います。なんだかんだといって、アンブシュアが管楽器の音色に与える影響は本当に大きいからです。
アンブシュアについて研究する時に気をつけて欲しいのは、見た目だけにとらわれないこと。
よく
「理想的なアンブシュア」
という議論が写真や図で提供されていますが、ああいう図解を視覚的に捉えて演奏に役立ったという人はもちろんそれで良いのですが、「理想的なアンブシュア」の見た目を再現しようとして迷路に入り込んでしまう人も少なくないようです。
あるアンブシュアが理想的に機能しているのは、その本人の歯並びや息の使い方も含めた全体的な身体の使い方とのバランスが、楽器の仕組みとの関係で理想的だったからです。
だから、理想的なアンブシュアを見つけるためには本当は見た目だけを研究するのではなくて、その見た目と関連しているブレスやタンギング、全体的な演奏時のフォーム等も視野に入れていて欲しいのです。
それから、自分の演奏する楽器がどんな仕組みで音を作るのかも最低限理解しておく必要があります。
なかなか大変ですね(^_^;)
けれど、勉強する価値はきっとあるのです。楽器の仕組みや身体の仕組みを「なんとなく」しか把握していないのと、ある程度論理的に理解しているのとでは練習や研究の成果が全く違ってきます。
少なくとも「見た目」だけを目安にアンブシュアを探すよりはずっと効果的なはずです。
それから、より本質的なのはやはりいつも「自分の音を聴くこと」です。
当たり前ですが、アンブシュアに関して最も大切なのはどう見えるかではなく、どう聴こえるかです。
目だけではなく、自分の耳を使ってアンブシュアを開発するようにしましょう(^_^)
※アンブシュアの問題は本当に個人的なものです。一般論として言えることは限られてきます。今回はあくまで私個人の見解だということをご理解ください。アンブシュアについて疑問がある方は一度専門家に個人的に相談することを強くお勧めします。
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