『失敗』が存在しない世界

昔、あるバイオリンの先生と話していた時に言われたことです^_^

レッスンという場で起こる「間違えてはいけない」という緊張感に対して何ができるのかという話をしていたのですが、

「そもそも生徒さんは間違えません。ただ、新しい発見をして学習しているだけで、それを教師が『成功』と呼んだり『失敗』と呼んだりしてしまうだけです。失敗があるとしたら、先生が学びの体験を『失敗』にしてしまうだけです」

と言われてとてもハッとしたのを今でも覚えています。

その当時は私は教えることにもずーっと不馴れだったこともあり、何とかして生徒さんの「成功体験」を作ろうと必死でした(^_^;)

これは痛い教訓ですが、先生が「結果を出すこと」に必死だと、その必死さは殆ど確実に生徒さんにも乗り移ります。そういうレッスンでは、一生懸命な前向きさが、失敗することへの恐怖とあいまって、どこか必要以上の緊張感を伴ってしまうものです。

アレクサンダーのレッスンでこれは、ちょっといただけないですね(^_^;)

アレクサンダーに限らず、何かを教える時、あるいは生徒として学ぶ時、レッスンという場には成功も失敗もなくて、学びしかないということを理解すると体験の質は大きく変わります。

これは「失敗も前向きに捉える」というような精神論ではありません。

難しく感じるかもしれませんが、、本当に突き詰めたら「成功」や「失敗」という区別はそもそも存在しないということをただ理解して欲しいのです。

レッスンという場は「失敗」が存在しない世界です。そこでは学びしかないのです^_^

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