あの素晴らしいラクさをもう一度?

アレクサンダーのレッスンでは、1回目、2回目のレッスンで
「跳び上がりそうなくらい」
身体が「軽くなる」体験をする人がいます。
※後で書きますが、この感覚体験が全くない人もいます。感覚の個人差があるだけで、全く問題ありません。

どうして身体が「軽くなる」と感じるのでしょうか。

話を簡単にするために超シンプルに!10段階で動きの努力を表してみます。

仮に、ある動作の中で、本当は2の努力しか要らないところ9の努力を使っている人がいるとします。この人がレッスンの中で、9の努力を4にまで減らすことを学んだとしたら、体感としては
「ー5ポイント『軽くなった』♩」
と感じるのです。筋肉の仕事が減ったぶん、動きやすく身軽になったと身体が勝手に感じてくれるのです(^_^)

さてこの人が真面目に?レッスンを復習し、次回にレッスンに来た時は、もう5ポイントの努力しかせずに同じ動きを行なっていたとします。そこからレッスンを通じて、今度は3にまで努力を減らしたとします。

上達していますね(^o^)!

ところが、今回は初めから5ポイントの努力しかしていなかったので、計算すると
「ー2ポイントしか『軽くなった♩』と感じない」
のです。

すると、前回より上達しているこの生徒さんは、前回より上達しているからこそ、「前ほど動きがラクじゃない!」と感じることになります。残念(>_<)

これはとても皮肉な話で、ドン・ウィードというアレクサンダー教師はこのことについて

「良く努力した真面目な生徒ほど、『上手くいっていない』ように感じてしまう。フェアじゃないよね」

と述べています。

アレクサンダーのレッスンで一つ留意して欲しいのは
「感覚評価は絶対ではない」
ということです。


身体が軽くなったと感じたり、ラクに動けると感じるのはとても楽しいことで、レッスンの大きな恩恵ですが、生徒であるあなたの学びは
「ラクな感じ」
にはありません。

むしろ上達すればするほど
「ラクな感じ」
は見つけられなくなっていきます。

はじめにあった「ラクな感じ」がなくなると戸惑う人もいますが、教師はあなたが「何を感じているか」ではなく、実際に「どう動いているか」を観察しています。

レッスンで生徒さんが得る本当の価値は「ラクな感じ」ではありません。
それはすぐに消えてしまう幻のようなもの。本当の価値は、そのラクな感じを作ってくれた
「思考と動きの新しいプロセス」
で、それはラクな感じが消えてもちゃんとあなたの中に残っています!

初めの「軽くなった!」体験が素晴らしいほど、このジレンマは大きいのですが、そこにこだわらないことがより豊かなレッスンの学びに繋がるのです(^_^)

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