心を使うということ
前回までしばらく、アレクサンダー・テクニークのアイデアを踏まえつつ、演奏に関わる心の使い方を考えてみました。
少し簡単に振り返りながらまとめてみましょう。
☆「自分に優しく接する」
楽器を練習する時、演奏する時、一生懸命な人ほど「自分に厳しく接する」ことが習慣になっているように思いますが、緊張から自由で、楽に身体を使えることを目指すなら、自分に優しく接することが大切です。
「悪いところを直す」など、自分には欠点、弱点があるという発想で取り組むのではなくて、あえていえば自分の良いところをさらに伸ばしてあげようという考えた方で楽器に向かってみましょう。身体はより緊張から自由に動いて仕事をしてくれます。
☆「『どうなるかな?』という好奇心を持って練習する」
「こうあらねば」という考えも、楽器に真剣な人ほど強く持っているものですが、これもしばしば自分に緊張を強いる結果に繋がってしまいます。。
音程や音色など、目標を持つことは大切ですが、そこに対してあまりに執着が強いと求めた結果だけが「正しい結果」になってしまい、「正しい結果を出さなくてはいけない」という観念が自分に対する強い不安や恐怖の元となって必要以上に緊張してしまうのです。アレクサンダー氏はこういう結果への執着をend-gainingと呼んで特に戒めています。
結果への過度な執着を意識して手放すために、執着ではなく「どうなるかな?」という結果への好奇心を持って練習してみましょう!
奏法と身体の機能の関係に関心のある方はとても多いと思いますが、呼吸やフォーム、運指など、身体をどう使うかという問題は、実は心の使い方ととても深く深く結びついています。
普段ご自分が自分の演奏に対してどんな「心」とどんな「言葉」で接しているか、ぜひ一度ゆっくりと見直してみてください。
心の在り方を少し変えることで身体の使い方にも驚くほどの違いが見つかるはずです(^_^)


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