楽器と触れ合う
楽器を「持つ」、「構える」、「握る」等々、挙げていけばキリがないくらい、私達が楽器に接する方法は実にバリエーションに富んでいることが分かるのですが、楽器に「触れる」、或いは楽器と「触れ合う」と考えてみるとどうでしょうか。
桜井章一さんという、伝説の無敗雀士がいます。彼は麻雀に対して独自の思想を持った人で、麻雀の戦術論を説くのではなく、「牌の触れ方」や麻雀卓についた時の「目の使い方」など、基本的な「身体の使い方」をとてもユニークに語っています。
まるでアレクサンダーみたいです(^_^;)
そんな桜井さんの言葉で思わずなるほどと唸らされたものがあります。
「捕まえる」、「掴む」という動きにはどこか、人間の持つ「強い目的意識」が現れている。そういう目的意識にまつわる過程を現代人は「努力」と呼んで尊んでいるようだけれど、こういう動きには硬さやぎこちなさが満ちていて柔らかくない。現代人はいつの間にか「触れる」という柔らかい身体の使い方を忘れている。
確かそのようなお話をされていました。
楽器は実はとても精密で繊細な仕組みを持っています。それを演奏する私たちの心身もそれに劣らず本当に繊細です。何か一つの僅かな違いで音色がガラリと変わることがあります。そして私達が楽器に触れる毎分・毎秒で、少しずつ新しい変化は起こり続けています。
その繊細で豊かな変化を、私達の強過ぎる目的意識は時として「上達」という物差しだけで強引に評価してしまうことがあります。私達の「上手に演奏したい」という願いはとても強く尊いもの。その気持ちは大切に持ちつつ今の自分の変化をもっと広く探求するには、変化を静かに観察できる、深い気づきが必要かもしれません。
楽器に対して、そして自分自身に対して常に新しい繊細な気づきを持ち続けること。そのために必要なのが、変化に耳を傾け続けるように、柔らかく繊細に楽器と「触れ合う」という自分の使い方ではないかと思うのです。
「いつものように」楽器に触ることだけでなく、時々は少し時間をかけて、柔らかく繊細に楽器に触れて、触れ合ってみてください。それだけでたくさんの気づきがあるはずです(^_^)!
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