「その代わりに何をする?」
アレクサンダー・テクニークの学校で久しぶりのレッスンでした。
今回私が探求したいテーマに挙げたのが、仕事中の身体の使い方。
具体的にはパソコンの使い方ということになるのですが、私が探求したかったのはより抽象的な意味では仕事としてパソコンを使う時の自分の使い方でした。
目に見える動きとしては同じ動作であるはずのパソコンのタッチでも、プライベートの自分でいる時と、仕事中の自分でいる時とではやっぱり思考の在り方や身体の動きの「質」が違っていて、仕事中は自分がとても強いプレッシャーを感じているため、パソコンを操作している時にアレクサンダー・テクニークのプランを上手く使えないことが今の私のささやかや悩みになっていました。
先生からの問いかけは
「じゃあ仕事中、どんな自分でいたいのか」
というもの。
私の答えは
「仕事中は緊張しがちなのですが、首を固めないで、緊張しないでいたいです」
でした。
自分では実に簡潔で、シンプルでしかも身体の質全体を捉えたアレクサンダーらしい回答(!)かなと密かに自信を持っていたのですが、この回答に対する先生のアドバイスは
「固めない。とか、緊張しないとか、〜ないという否定形の言葉は自分の脳には通じないのよ。〜ないの代わりに〜をするの形で考えてみて」
というものでした。なるほど確かに脳は否定表現を理解できないというのは聞いたことがあります。。
「緊張しない」というメッセージを送っても、結果的には「緊張」というキーワードだけが脳にはインプットされてしまうようです。これでは上手くいかないのですね。
気を取り直してやり直し。今度は「緊張」に対して否定語の言葉で臨むのではなくて、「緊張する代わりに」具体的にどうありたいかを自分の言葉にすることを試みてみました。
「首がラクで頭が動けて、それによって身体全体が動けて、自由に動く自分でいたい」
というのがやり直した私のメッセージでした。これを自分全体に語りかけながら、先生にも手伝ってもらいもう一度パソコンの前に座ってタイピングをしてみると、さっきまでより少しだけ自分の頭と首への「ギュッ」となる締め付けがなくなったことが分かりました。
それに、頭と首が自由になるにつれて、胸全体が今までよりも楽に広がっていくことも分かりました。
頭と脊椎の関係は、自分の全体に影響しますから、結果的に胸や腕周りの緊張も少なくなり、楽に自由に動けるようになったようです。
今回のレッスンから私が改めて学べたのは「その代わり何をするか」という、自分が抑制したい動きの癖を他の動きに置き換えるというプラン。
演奏やスポーツでも、私達はよく
「不必要な力を入れない」
ことを目標に置いてしまったりしますが、これも「不必要な力を入れない」ということにばかり意識が張り付いてしまって結果的にかえって力が入ってしまったりすることが結構あると思います。そうではなくて、その代わりに自分全体をどう使うかを具体的に自分に指示してみる。その代わりの動きを実現することで、結果的に余分な力が入るという状態が起こることを防げます。
「起こってほしくない動き」を止めようと、その動きに対して正面からがっぷり組み合ってしまうのではなくて、そもそもその動きが起こることさえないように、その代わりの動きを自分に指示してみる。
いろいろな場面で、これからまた試していきたいと思います。
もちろんまずは早速、仕事中の自分の使い方で。どんどん実践。どんどん探求していきたいと思います!!


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