ストーリーを語ろう

楽譜を読むこと、演奏することについて考えてみましょう。

私達が向き合う楽譜には本当にたくさんの情報がぎっしりと書き込まれています。

まずは「音符」を読んで、音程やリズム、テンポを把握して、曲の中にメロディや伴奏を見つけていくわけですが、他にもピアノやフォルテといった強弱記号や、ダイナミクスを表すクレシェンドデクレシェンド、速度に加えて曲のニュアンスや雰囲気を伝える作曲家の指示が細かに記されている楽譜もあります。

こうした楽譜の情報を読み取って、正確に再現することは大原則なのですが、そこに終わらないで、ぜひその先にある表現にも目を向けてみてほしいのです。

ピアノとフォルテの音量の差を正確に再現することも必要なのですが、何のためのフォルテなのか、フォルテであることで何が表現されているのか、自分自身で考えて、感じ取ってみて欲しいのです。

そのフォルテに表されているのは怒りでしょうか?それとも喜びが表されたフォルテなのでしょうか?

ピアノで表現されているのは静かな愛情なのか、孤独の中にある寂しさなのか、しっかりと読み取って、演奏する時にはいつでも楽譜に書かれた「お話」を人に語って聞かせて欲しいのです。

小さな子供におとぎ話をするように、少し大袈裟なくらい、表情豊かに大胆に物語を語ってみてください。それが楽譜を通じて表現するということにつながります。具体的なお話がなくても、楽譜には必ず何かしらの感情や情動が描き出されています。

自分は楽器で語るストーリーテラーだと思ってみましょう。

不思議なことですが、私達の身体と心は単に「大きな音」を出そうとするよりも「大きな音」を出すことで何かを伝えようという意図を持ったときにより効率的にパワフルに動いてくれるのです。

そしてそうして奏でられた演奏は身体全部を通じて聴衆にも伝わるもの。お客さんともより深く繋がる演奏になりますよ。

ほんの少しでも楽譜を読むときにこういうことを思い出してみてくださいね。

今回もお読みいただきありがとうございました。

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