右脳にお任せ!

右脳と左脳という言葉を聞いたことのある方は多いでしょう。

実際に、人間の脳機能や構造が右側と左側に別れている、或いは分けれられるというような単純な理屈ではないらしいのですが、概念としてはとても面白く便利だと思います。

さて、左脳と右脳はそれぞれに得意分野を持っているらしいのですが、運動・技術を習得する学習については「右脳にお任せ」するのがとても効率が良いということを先日のアレクサンダーのレッスンで学ぶ機会がありました。

右脳には、人間が進化の過程で重層的に身につけた沢山の知恵や知識が備わっている。運動・技術を習得する時にはこの右脳の知識を活用するのが最も効率的なのだそうです。

ならばもちろん、楽器の練習・演奏にも是非とも右脳を活用したいと思うところですが、右脳が効率的に働いて学習してくれるためにはいくつかの条件を整えなくてはいけないといいます。すなわち

1、意図を明確にする
まずは練習の意図を明確にすることです。ロングトーンをするなら音程・音色を良くするため。スケールをさらうなら音程・指使いを良くするため。タンギングをするなら発音をきれいにするためetc.自分がそれを練習する目的や起こってほしい結果を予め自分に対して明確にすることが大切です。

2、批判しない
これがみんな苦手かもしれません。

これがいけない。アレがダメ。あそこは直した方がいいetc.言い方は様々ですが、基本的に私たちは自分も他人も批判するのが実に得意です。
たとえ意図は善意だとしても、より良い結果を求めるためだとしても、批判を受けると右脳の働きはずいぶんと邪魔されてしまうようです。
ロングトーンをする時もタンギングの練習をする時も、自分に対してあえて批判しないことをかなり明確にルール化してみましょう。私のオススメは
「いいね!その調子で!」
という言葉です。何の練習をしていても、口癖になるくらい自分に言ってみてあげましょう。ちょっとわざとらしいなと感じられる人は、だからこそ試す価値があるのだと思ってやってみてください。

3、練習の機会を与える
これは「批判しない」という条件にも似ています。そもそも「練習の機会」とはなんでしょうか?間違える機会と言い換えても良いはずです。

私達は何故か、「楽器の練習」をする時に、そもそも練習なのに完璧にいい音色、完璧なコントロールで演奏しなくてはいけないと思いこんでしまいがちです。

ロングトーンの「練習」なのに、音をちょっと外しただけで「失敗!」という評価を出してはいけません。「間違い」は「失敗」ではなくて、むしろそれこそが練習のチャンスと考えましょう。練習の機会を積極的に与えることは右脳の学習を強くサポートしてくれます。

アレクサンダー・テクニークは右脳を活用するワークではありませんが、しばしば言われる、自分にもともと備わったバランス調整の機能(協調作用とか、プライマリ・コントロールなどと呼ばれます)を信頼して働いてもらうという考え方は「右脳に任せる」という発想ととてもよく似ていると思います。

右脳を使うというのは、アレクサンダーをちょっと違う角度から眺めたアイデアなのかもしれません。

皆さんの練習でも「右脳にお任せ♪」をぜひ試してみてくださいね!

今回もお読みいただきありがとうございました。

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