風が吹くと桶屋が儲かる♩

「風が吹くと桶屋が儲かる」
ということわざ。皆さんはご存知でしょうか。

比較的有名(?)なことわざですから、知っている方が多いかと思いますが、ちょっとだけ意味を紹介すると、「風が吹くと砂が良く舞うようになる。砂が良く舞うとこれが目に入って視力を損なう人が増える。視力が弱い人が増えるとこの人達が三味線弾きになる。三味線弾きが増えると三味線を作るための材料として猫がたくさん捕らえられていなくなる。猫がいなくなると今度はネズミが増える。ネズミが増えると桶の底がネズミにかじられることが増えて、穴があいた桶の代わりが買い求められて桶屋が儲かる♪」というながーい原因と結果の連なりを意味する言葉です。

単純に考えると、風が吹いたという出来事と、桶屋が儲かったという出来事には何の関係もないように思えます。ところが、実は視野を広くしてみると、とても深い原因と結果の繋がりがあるわけです。

こういう風に、原因が結果をもたらすという考え方、結果には必ず何かしらの原因があるという考え方を「因果律」と言います。現実の出来事は往々にして原因と結果は単純にペアには出来ないという考え方もあるのですが、原因と結果のメカニズムを考えることは、やはり物事の働く仕組みを理解する大きな助けになってくれます。

さて、前置きが長くなりましたが、原因が結果をもたらすと考えた時、例えばある問題を解決したいと思った場合、私達には

「問題が消えるように、『問題そのもの』に働きかける」

という選択肢と

「問題が消えるように、『問題の原因』に働きかける」

という選択肢があることが分かります。

ここで一つ、クイズです♪

皆さんの商売敵が、実は桶屋さんだったとする(笑)。桶屋が儲かるのが面白くない。桶屋が儲からないようにちょっと細工してやろうと考えるわけです。

この場合、桶屋が儲からないようにするには、どんな方法があるでしょう?

ちょっと考えてみてくださいね。。。


このクイズ、正解という正解はないのですが、おおざっぱに考えると、解答には2つのパターンがあります。

まずは、桶屋が儲かる直接の原因に働きかける方法。この場合であれば、「ネズミ退治!」をする(^^)

風が吹くと桶屋が儲かるのは、詰まるところはネズミが増えて桶をかじってしまうから。桶をかじるネズミを退治してしまえばこの現象はなくなるはず。つまり桶屋は儲からなくなります。笑

そしてもう一つの方法が、桶屋が儲かる根本的な原因に働きかける方法。

すなわち、風が吹かないようにする。

どうやって風を止められるのかという問題はここでは考えないことにします(^_^;)

この方法は、ネズミをやっつけるような直接的な方法ではないので、ひょっとすると効果が見えにくい方法です。けれど、桶屋が儲かる仕組みを本当に理解していれば、根本的に問題が起こらないようにする方法はこれしかないということが分かると思います。一方、ネズミ退治については、直接的にはすぐに効果がでる方法かもしれませんが、風が吹き続けて、砂が舞い続ける限り、いずれネズミ退治も追いつかなくなるかもしれません>_<

もうお分かり頂けるかと思いますが、この考え方は楽器の奏法の問題にも当てはまります。

ある人が、「アンブシュアに問題があるために音程が安定しない」と考えたとする。あるいは「タンギングに問題があるために発音が改善しない」と考える。フィンガリングとか、ブレスとか、考えつく問題点はみんな同じ発想です。

奏法を考える時に、こういう個別・直接に関係している問題に働きかける方法は、もちろん役に立ちます。

けれど、実は根本的な解決にはならないこともありえます。一見、問題の「原因」に思えることが実は「結果」である場合があります。

アンブシュアに問題があるように見えたとしても、実はそれは「不必要な緊張」という根本的な原因があるために起きている結果かもしれないのです。

だとしたら、根本的な原因であるこの緊張に働きかけることが本当の解決になるはず。そのための助けになるのがアレクサンダー・テクニークだと思うのです^_^

今回もお読みいただきありがとうございました。

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