たくさんの自分と出会うために
アレクサンダー・テクニークのレッスンは、生徒さんにたくさんの発見とたくさんの変化のチャンスを与えてくれる経験です。
教師の手を借りて、視覚や聴覚の新しい使い方を学んだり、立ったり歩いたりすることで新しい身体の使い方を学んだり、総じて新しい「自分の使い方」を学ぶことで、自分一人では気がつかなかったたくさんの自分に気付くことができる。これはとてもワクワクする体験です。
ただし、アレクサンダーのワークは「こうなりたい自分」を捕まえるためのワークではないし、「こうありたくない自分」を追い払うためのワークでもないと思います。
はじめてアレクサンダーのレッスンを受けた時は、「これはなりたい自分になるためのワークだ!」と思ってずいぶん興奮しました。
でも、なりたい自分にしがみつこうとしたり、なりたくない自分を追い出そうとしていると「固まってしまう」ことにも気がつきます。
仕事が忙しくて、ついイライラしてしまう自分が嫌で
「上を思ってみよう!」
とか、頑張ってアレクサンダーを使っているうちに、まるで自分ではない人になろうとしていることに気づかされました。
「好きな自分」や「嫌いな自分」に振り回されているとき、そうやって見つけようとしている自分はひょっとしたら「習慣」なのかもしれません。
アレクサンダーのレッスンはあるべき自分を見つけたり、作り上げるものではなくて
「これも自分だったんだ!」
という純粋な発見と好奇心を育むレッスンなのだと最近思うようになりました。
そうやってまだ知らない自分に出会う体験は混乱や不安にも繋がったりするのだけれど、、、驚きや戸惑いを繰り返していくうちに、
「自分らしさ」
にさえとらわれない自分にも出会えるのかもしれません。
「馴れ親しんだ感覚」を手放すのは「馴れ親しんだ自分」を手放すことにも似ている気がします。
そうやって「自分らしさ」から離れていくような体験を怖がりつつもワクワクしているから、やっぱりレッスンを続けてるんだろうな。。。
今回もお読みいただきありがとうございました!
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