弱点と闘ってはいけない
音楽のこととなると、まじめな人ほど自分にも他人にもダメ出しを一生懸命していたりします。
無理もない話で、
「弱点克服」
というのは今の世の中で一番ウケが良い言葉の一つで、学校や職場でも
「短所を直しましょう」
とか
「これからは問題解決能力だ」
なんて言説が飛び交ってるし、テレビやネットの広告も、よく考えるとあなたの悩みや問題を何とかしてあげましょうという売り文句で溢れています。
つまるところ、人間は(特にまじめな人ほど)「問題点と闘う」のが好きなのです。
努力するとか、がんばるとか、表面の言葉はいろいろ違っても、みんな根本的には
「問題との闘い」
に一生懸命なのではないでしょうか。
今ブログを読んでくださっているあなたにもそんなところがあるかもしれません。
もちろん、自分の弱点を知っていたり、弱点を意識していることには特に問題はないと思います。弱点から無理に目をそらしたり、自分の演奏の出来ていないところを見て見ぬ振りをしていては練習になりませんし、それは実は「問題と闘う」の裏返しで「問題から逃げ回っている」状態です。
ここでのポイントは問題に過剰に反応しないということ。
問題が憎くて仕方ないのも、問題が怖くて向き合えないのも、どちらも過剰な反応です。そして過剰に反応しているときに不必要な緊張を作り出して、自分で自分の動きの邪魔をしています。この不必要な緊張を手放していくことをアレクサンダーのレッスンでは体験します。
それから、弱点や問題と全身全霊で闘っている人は実は問題を「引き寄せる」人になります。
楽器の演奏でいえば、自分の演奏の弱点にばかり全力でフォーカスしてしまうので、練習中はいつも頭の中が
「できないところだらけ」
になってしまいます。言葉は悪いですが、極端な話
「自分は下手くそだ下手くそだやっぱりここが上手く吹けないぞー!」
と自分を罵倒しながら練習しているようなものですからこれは少し控えた方が精神衛生上も好ましいことは分かると思います。それに、
「俺は下手だ俺は下手だ俺は下手だ俺は下手だ...」
と毎度自分に強烈な暗示をかけているようなものでもあって、自分で自分を下手な人だと信じ切るようになってしまいます。
そういう人は無意識に「下手な自分」を演じるようになってくるから、ここでいわゆる引き寄せが働くのです。
というわけで、まとめると
というわけで、まとめると
「弱点や問題を意識するのはOK。それは多分止められない。但し問題にばかりフォーカスして、問題と全力で闘かってると問題を引き寄せる人になるし、そもそも音楽してるのが辛くなるからやめた方が良いのではないか。」
というのが今回の記事の提案です。
じゃあどうやって練習したらいいのだ?
と聞かれそうですが、そりゃ結局は自分で見つけてもらうしかないと思うのですが、それではあまりに不親切な記事になるので、どんな風に練習したら良さそうか、あくまでも私のアイデア(やっぱり本当に自分にあう方法は自分で見つけてくしかない)をまた近々書いていこうと思います。
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