自己満足というカギ

自己満足な演奏はいけない
と思っている人が結構います。

確かに、聴いてくれているお客さんに楽しんでもらわなくてはという発想には一面の真理があります。

極端な話、お客さんを放ったらかして?自分達だけが音楽に夢中になっている。。なんて演奏は聴く側をしらけさせてしまいますよね。

けれど、その反面で一流の音楽家、アーティストの演奏を見ると、演奏家自身が誰よりも音楽を楽しんで、音楽との時間に幸せを感じている様子がよく分かります。

敢えて言えば、本当に優れた演奏家ほど「自分のために」演奏しています。

自分自身が心から音楽を楽しんでいるからこそ、その時間に流れる喜びが聴き手にも伝わってきます。

反面「お客さんのために」ばかり演奏してしまうと、ほんの少しやり過ぎてしまうこともあるようです。

一生懸命に、お客さんが楽しめるように演奏してくれているけれど、自分自身は責任感で身動きが取れなくなってしまっているような演奏は残念ながら少し息苦しくさえあります。。。

本当のところ、「自分かお客さんか」の2つに1つではないのです。

まずは自分自身のために演奏しましょう。徹底的に自己満足な演奏を味わってください。そのうえで、その楽しさにお客さんを招待してあげてください。

自分自身が誰よりも音楽に満たされていること。それこそが本当にお客さんに届く演奏のカギになるのです。

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