強みと弱みを知っておこう
アレクサンダーのレッスンでは骨と筋肉の仕組み、関節の働き、いわゆる「解剖学」と言われる分野について簡単に説明し学んでもらうことが少なくありません。
といっても、非常に重要な骨と、その周辺の筋肉に限ったもので、ものすごく専門的な、マニアックな知識を学ぶわけではないので安心してください。正直、私自身もそれほど高度な知識を持っているわけではありません（笑）
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それでも、たとえ基礎だけでも解剖の知識を持っていることは重要です。
解剖学の知識を知っているメリットは沢山ありますが、私が考える一番大きなメリットは身体にとって「何が出来ないことか」を理解できるという点にあります。
骨には一定の長さと太さがありますし、筋肉も、大きさや伸縮の方向は一定です。だから関節には動ける方向と範囲が予め決まっています。
身体のどの関節どの部位にも、得意なことと不得意なこと、出来ることと出来ないことがあります。
身体のパーツにはそれぞれ強みと弱みがあるということです。
それを理解しているのといないのとでは全身を使うプラン、その方向性には大きな違いが出ます。
同じことをラクにやれる人は、身体の強みを上手く活かしています。逆に同じことをするのに人一倍苦労してしまう人は使うべき身体を使わないで、使うべきでない身体を一生懸命使ってしまっていることがあります。
同じ時間、同じくらい頑張って練習や努力を重ねているならば、自分の身体を理解している方が間違いなく効率的に結果を出すことができます。
身体のことを勉強するなんてめんどくさいと考える音楽家もいるかもしれませんが、実のところ身体のことを勉強しないことほど勿体無いことはありません。
少しだけでも、演奏するときの自分の身体に興味や関心を持って見てください^_^
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